大野一雄舞踏研究所 公式Webサイト

公演のご案内

ダンスアーカイヴプロジェクト2016 (DAP2016)
ダンスアーカイヴからレクチャー・パフォーマンスへ

2014年から始まったダンスアーカイヴプロジェクト第三回目。今回はダンスアーカイヴ資料を出典として、レクチャー・パフォーマンス形式の作品制作を行います。舞踊家が、直接観客に語り、ダンス小品を披露し、それについてまた語り、映像等も駆使して重層的に展開します。舞踊家の身体はダンスの歴史の集積です。そこから発する動きと言葉によるレクチャー・パフォーマンスを試みます。ダンスアーカイヴは、資料を収集、保存するだけでなく、その中身を解釈し次代に伝える機能を持たなければならないと思います。アーカイヴ研究をこうして目に見える形に表すことで、新しい価値を発見し、その意義と有用性を実証することを目的にプロジェクトを進めています。

日時 2016年2月11日(木・祝) ~14日 (日) BankART Studio NYK 3F

チケット情報詳細・会場アクセスの詳細

会場 BankART Studio NYK 3F
入場料 1公演 3,000円/2回券 5,000円/3回券 6,000円
TPAM参加特典2回券 4,500円
主催 ダンスアーカイヴ構想



ダンスアーカイヴプロジェクト2016フライヤーPDF / 1.8MB / 2pages)

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プログラム詳細

大野 慶人
レクチャー・パフォーマンス「それはこのようなことだった」

大野慶人は、舞踏の最初の作品と言われる、1959年「禁色」に、土方巽の相手役として出演し、それに続く60年代前半の土方作品の全てに参加していた。舞踏の歴史の原点に立つ人物が、土方巽との体験、また父・大野一雄との体験を自らの舞踊史に重ね合わせ、「禁色」を起点に、当時の実際の動きを交えながら語り、また関連するダンス小品を踊る。

2月11日(木祝) 20:30

2月12日(金) 19:00

2月13日(土) 17:30

出演:大野慶人

※上演時間約60分
※募集
大野慶人への質問を募集します。レクチャーの中で話して貰いたいことを事前にメールでお知らせ下さい。アーカイヴ資料など可能な限り用意して、お答えします。質問内容、お名前、ご連絡先をお書き添えの上、info@kazuoohnodancestudio.comにお送りください。



土方巽 (1928-1986)と禁色

秋田市に生まれる。戦後、秋田で増村克子に師事し、モダンダンス(ノイエタンツ)を学ぶ。1948年に上京。1950年代に安藤三子のもとでジャズダンスやクラシックバレエを学びつつ、フランスの芸術や文学の影響の下で、独自のダンスを構想。1959年に「禁色」を発表後、前衛と実験を旗印に運動を展開し舞踏の基礎を築く。「あんま」「バラ色ダンス」「土方巽と日本人−−肉体の叛乱」などを発表してアングラ運動を先導しつつ舞踏の思想を確立し、1970年代には「舞踏譜の舞踏」を提唱して新たな舞踏を構築した。
「禁色」は1959年5月の全日本芸術舞踊協会主催の第6回新人舞踊公演で発表された。15分ばかりの小品だが、そのテーマや表現方法から舞踏の最初の作品といわれる。ジャン・ジュネの小説と人生に共感していた土方は、大野慶人を相手役に選んで同性愛をテーマに構成し、照明を落とした暗がりの中でのうめき声やニワトリを殺すようなシーンから物議をかもした。

大野慶人

1938年東京に生まれる。1959年土方巽の「禁色」で少年役を演ずる。以後、アルトー館、暗黒舞踏派公演に参画。1969年初リサイタルのあと舞台活動を中断。85年「死海」の大野一雄との共演でカムバックした。86年以降大野一雄の全作品を演出。1998年、郡司正勝氏の遺稿を基に自身のソロ作品「ドリアン・グレイの最後の肖像」を上演。近作に「たしかな朝」(2010)、「時の風」(2012)、「花と鳥」(2013)など。著書に「大野一雄 魂の糧」(フィルムアート社)、DVD&冊子「花と鳥 舞踏という生き方」(Canta Co.Ltd)

向 雲太郎
「舞踏?プレゼンテーション・ショウ / A La Maison De M. MUROVECI」

舞台の上でやってはいけないことなどない。それは始祖、土方巽が舞踏元年といわれる1959年に『禁色』でやって示したことである。その根底にはつねに自分の思い込みと社会の既成概念を疑うという姿勢と「常識なんてクソ喰らえ!」という思考があるのだ。
舞踏って何だろう?日本で生まれたコンテンポラリーダンス?時代の先端を走りセンセーショナルで前衛的だった舞踊?まだまだ一部の人しか知らないアンダーグラウンドな舞台芸術?あらゆるものことを摂り容れ吸収する強かな無尽蔵で、無限の可能性を持つなんでもありのもの?これはその何だかよくわからない得体の知れない舞踏というものを観客にプレゼンテーションしようという作品である。
室伏鴻曰く「Butoh is hybrid」 ウイリアム・バロウズ曰く「Hybrid is unlimited」

2月13日(土) 21:30 レイトショー

2月14日(日) 18:00

演出・出演:向雲太郎

※上演時間約65分




室伏鴻 (1947-2015) とquick silver

舞踏の創始者、土方巽に師事し、1972年、麿赤兒らと「大駱駝艦」を旗揚げ。女性だけの舞踏集団「アリアドーネの會」のプロデュースを経て1976年、舞踏派「背火」を主宰し、福井県五太子町に劇場「北龍峡」を開く。1978年にパリで上演した「最期の楽園」が1カ月のロングランとなり、日本発の「舞踏」が「BUTOH」として世界に認知されるさきがけとなった。
「quick silver」は、2005年大野一雄フェスティバルで、当時未改修の状態だったBankART Studio NYK3階で初演された。銀塗りの裸体が、埃だらけの倉庫空間を嘗めまわすような独得の間合いで動いていくソロ作品。quick silverとは水銀の別称、作品名はすべて小文字で表記される。理由は「そのほうが速く感じられる」から。同作品は2006年ベネチア・ビエンナーレでも上演された。

向 雲太郎

1994年大駱駝艦入団、麿 赤兒に師事。01年より振付・演出作品の発表を開始。7作品を発表し国内および、国外でも上演。第37回舞踊批評家協会・新人賞受賞。12年7月大駱駝艦を退団しソロ活動を開始。5作品発表後14年カンパニー・デュ社を『ふたつの太陽』にて旗揚げ。15年『春の祭典』を上演。自らのやって来た“舞踏”と自らの背景である“原爆”のふたつの軸で作品を創り続けている。セゾン文化財団シニアフェロー。

木野 彩子
「ダンスハ體育ナリ」体育教員としての大野一雄を通して

大野一雄は体育の先生だった。日本体育会体操学校を出て捜真女学校に赴任する際ダンスを始めたそうだ。現在の体育はスポーツ、体操、ダンスで構成されている。ダンスはなぜ体育なのか?なぜ女子=ダンスなのか?体育教員をしつつ思っていた素朴な疑問を見直してみる。音楽に合わせて体を動かす一般体操とダンスの違いは何か。大野一雄はなぜ体操ではなくダンスにハマったのか。そこにはダンスゆえの特性があるはずだ。体育がスポーツ庁の管轄になり競技色が強まる中、改めて体育の中のダンスについて考えてみたい。軽い運動を体験しながら進行しますのでラフな格好でお越しください。

2月11日(木祝) 14:00

2月14日(日) 14:30

出演:木野彩子、林洋子

※上演時間約60分




大野一雄 (1906-2010) と体育教員

函館に生まれる。秋田在住の高校時代は、陸上中距離走選手、また野球は四番ファーストだった。日本体育会体操学校 (現日本体育大学)を卒業後、横浜のミッションスクール関東学院で体育教員として教鞭を執った。捜真女学校への転任を機に石井漠舞踊研究所の門を叩く。戦争による中断を経て、江口隆哉・宮操子舞踊研究所でモダンダンサーとして活躍した。1950年代モダンダンス公演を行う中で、土方巽と邂逅、60年代に緊密な共同作業を行い、新たな舞踊を模索した。1977年土方演出による「ラ・アルヘンチーナ頌」を発表。1980年ナンシー国際演劇祭で同作品を上演した。捜真女学校には、戦前戦後を通じて体育教員として勤務し、教職を退いてからも営繕職を勤めた。1980年初の海外公演を前に退職。退職後も女生徒たちのクリスマス聖劇指導を継続した。

木野彩子

札幌生まれ。お茶の水女子大学舞踊教育学科卒、現在筑波大学人間総合科学研究科スポーツ健康システム・マネジメント専攻修士課程在籍。元中高保健体育非常勤講師。「Edge」でYokohama solo duo competition 2003財団賞受賞。その後Russell Maliphant Company (UK)でダンサーとして活動。「IchI」(The Place Prize 2008) 等の振付作品制作を経て、現在は日本を拠点に舞踊家と教職を両立、「かめりあ」「からたちからAmanogawaプロジェクト」等ダンサー以外の身体を巻き込みつつ作品を作る。代表作に「Edge」「静」「Amanogawaプロジェクト」。



ダンスアーカイヴ構想

大野一雄舞踏研究所(横浜)、NPO法人舞踊創造資源(東京)、ピナ・バウシュ・ファウンデーション (ヴッパタール)が中心となり、日本での独立したダンスアーカイヴ設立に向けて活動するプロジェクトです。2012年にスタートしました。三者は大野一雄、土方巽、ピナ・バウシュの残した膨大な資料をそれぞれ所有し、現在までアーカイヴ資料の整理と公開を行っています。そして、今後新たなダンスアーカイヴ構築に向けての協働を模索しています。

Information

チケット

入場料金:1公演 3,000円/2回券 5,000円/3回券 6,000円

TPAM参加特典:2回券 4,500円


予約・お問い合わせ

大野一雄舞踏家研究所事務局 有限会社かんた
公演ご予約は、氏名、連絡先、公演名、観覧日をお書き添えの上、下記にメールをお送り下さい。お電話でのご予約も承ります。

TEL 03-3450-6507 DAP2016開催期間中は、090-6158-7618まで

Email info@kazuoohnodancestudio.com



アクセス


【BankART Studio NYK】

横浜市中区海岸通3-9 TEL 045-663-2812
みなとみらい線馬車道駅下車6番出口[赤れんが倉庫口]より徒歩4分

※「BankART Studio NYK」は、横浜市との協定によりNPO法人BankART1929が運営しています。



主催:  ダンスアーカイヴ構想
提携:  TPAM www.tpam.or.jp

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