大野一雄フェスティバル2013
再び、時代の魂としての身体表現
大野一雄フェスティバル2013を開催します。2004年第1回のフェスティバルで「時代の魂としての身体表現」というテーマで大野一雄自身に焦点を当てたプログラムを展開しました。フェスティバルは年年規模を拡大し、視野を広げ、10年目を迎えました。本年は今一度、大野一雄が舞踊を通じて時代の魂に近づいていった人であるという自明の事実を思い起こし、継承し、創造する作業を続けます。 1階のホールでは 会期中3団体がレジデンスし、作品制作と発表を行います。3階では、ますます拡張を続ける現代のダンスに焦点をあて映像展示、アーカイヴ資料展示、ネット空間に溢れるダンスにもアプローチします。また、国際プログラムとして、リヨン都市共同体の国立振付センターディレクター、ユヴァル・ピック氏が率いる舞踊団を招聘します。さらに、大野一雄と深い親交があり、現代演劇に巨大な足跡を残した観世榮夫氏を追悼するKANZE HIDEO DAYを開催します。過去の優れた遺産は執着を持って現在に回収し、未来を思考するフェスティバルにしたいと思います。皆さまのご参加を心よりお待ちしています。
2013年9月27日(金)〜11月3日(日) BankART Studio NYK、野外及び周辺地域
各公演:前売2,500円/当日3,000円
オープニングパーティ
■9月27日(金) 20:30開始
■会場 BankART Studio NYK 3F
■参加費500円
■眞島竜男による「今日の踊り」上演
展示
■9月27日(金)〜11月3日(日) 11:30〜19:00 (10月26日は休映)
■会場 BankART Studio NYK3F
■入場無料
【映像作品展示】
森村泰昌「大野一雄/ラ・アルヘンチーナ頌」のために三つの映像 (11分)
大野一雄フェスティバル2010の「ラ・アルヘンチーナ頌リコンストラクション」で発表された森村作品、また眞島竜男の「今日の踊り」全編を展示します。
<踊り手230人、大募集中!>
フェスティバル最終日の11月3日(日)に、横浜の街中で、眞島竜男の「今日の踊り」230作品を230人で踊ろう!という企画も進行中。展示で、踊りたい動きをチェックして、是非ご参加ください。
詳細は、 https://www.facebook.com/events/511069065647036/
【アーカイヴ資料展示】
大野一雄舞踏研究所アーカイヴ資料より、舞踏家、舞踊関係者等の証言を収録したインタビュー映像集を公開します。
ワークショップ
ユヴァル・ピック&小林円香 ワークショップ「Campfire」
■10月15日(火)から17日(木) 19:30-22:00
■場所 BankART Studio NYK 3F
■3日間の受講料: ¥6,000 公演チケット購入の方は ¥5,000
何気ない日常の動きからダンスの共通言語としての振付を、参加者のアイデアと共に作り上げていきます。ダンス経験は問いません。
プログラム (タイトルをクリックすると詳細を表示します)
【BankART Studio NYK 1F NYKホール】 | |
新人H ソケリッサ! 「つのひと」 |
9月27日(金) 19:30開演 (終演後オープニングパーティにご参加頂けます) 9月28日(土) 16:00 開演 9月29日(日) 16:00開演 |
大橋可也+フィリップ・シェエール 「Transfauns / トランスフォーン」 |
10月23日(水) 20:00開演 |
大野一雄との会話からのクリエイション 池宮中夫 ダンスカンパニーノマド〜s 「ヘルデンオーア 群生する耳」 |
10月30日(水)19:30開演★ 10月31日(木)20:00開演 11月1日(金)14:00開演★/19:30開演 11月2日(土)19:30開演 ★=アフタートークあり |
【BankART Studio NYK 3F ギャラリー】 | |
大野慶人 「花と鳥 ― 未来の私への手紙」 |
10月4日(金) 19:30開演 10月5日(土) 16:00開演 10月6日(日) 16:00開演 |
どこでも踊るぞ、フランスコンテンポラリーダンスの精鋭来日公演 ユヴァル・ピック 「Danse Tout Terrain」 |
10月12日(土) 18:00開演 10月13日(日) 16:00開演 |
「大阪で生まれた女」全編18番との即興コラボレーション ユヴァル・ピック + BORO 「Improvisation」 |
10月14日(月祝) 16:00開演 |
プロジェクト大山 「をどるばか」 |
10月19日(土) 18:00開演 |
リサーチプロジェクト 「踊ってみた、をみた」 パフォーマンス : カワムラアツノリ「踊ってみた、をみた」+ラウンドテーブル |
10月20日(日) 16:00開演 |
川口隆夫 「大野一雄について」 |
10月24日(木) 20:00開演 |
KANZE HIDEO DAY 観世榮夫七回忌追善 観世銕之丞「善知鳥」 清水寛二「相聞」 |
10月26日(土) 18:30開演 アフタートーク 佐藤信(演出家) 竹本幹夫(早稲田大学文学芸術院教授) |
笠井叡 「日本国憲法を踊る」 |
10月27日(日) 18:00開演 |
レイトショー 中村恩恵 岡登志子 内橋和久 「眩暈」 |
11月1日(金) 21:30開演 |
【回遊型プログラム】 | |
横浜ダンス界隈2013 ヨネヤマママコ、Abe“M”ARIA、おやつテーブル、「今日の踊り」チーム 他 |
11月3日(日) 13:00開演 12:45までにBankART Studio NYKで受付をして下さい。 |
新人H ソケリッサ!
「つのひと」
つのを生やしたいと思います。
それは怒りか、身を守るすべか、虚栄かわかりません。
9月27日(金) 19:30開演 (終演後オープニングパーティにご参加頂けます)
9月28日(土) 16:00 開演
9月29日(日) 16:00開演
演出・振付 : アオキ裕キ
出演: 新人H パール・アレキサンダー (コントラバス)
会場:BankART Studio NYK 1F NYKホール
入場料:前売 ¥2,500、当日 ¥3,000
新人H ソケリッサ!
振付家、アオキ裕キが“日々生きることに向き合っている肉体”から見えるものを求め、素材としての路上生活者の身体に目を向け2005年より参加者を集めて始動。舞台公演による作品発表の他、十和田市現代美術館ArtsTowada「今、すぐ踊れ!」、大野一雄フェスティバル2011及び2012、井の頭公園屋外公演「新世界ワルツ」、シンガーの寺尾紗穂とのコラボレーション、また横浜・寿町の幼稚園パフォーマンス、慶応義塾大学、津田塾大学での講演など幅広く活動。路上生活の身体から生まれる景色は多様な要素を持ち合わせる。
大橋可也+フィリップ・シェエール
「Transfauns / トランスフォーン」
土方巽を始め、多くの舞踊家に取り上げられてきたニジンスキー「牧神の午後」の現代における可能性を探る、フランス人振付家フィリップ・シェエールと大橋可也&ダンサーズを率いる振付家大橋可也とのコラボレーションプロジェクト。2011年、アトリエ・デ・パリ・カロリン・カールソンにて滞在制作。日仏両国にて作品の上演を目指す発展中のプロジェクトである。
10月23日(水) 20:00開演
振付:大橋可也、フィリップ・シェエール
出演:フィリップ・シェエール、皆木正純
会場:BankART Studio NYK 1F NYKホール
入場料:前売 ¥2,500、当日 ¥3,000
フィリップ・シェエール
1997年よりコンテンポラリーダンスを始め、ハンチントン病の患者とのワークショップを展開。多くの病院や大学との共同プロジェクトを行う。日本においても、東京都現代美術館、東北芸術工科大学等で、パフォーマンス、ワークショップを行っている。
http://www.philippechehere.com/
大橋可也
日本ダンス界の極北をひた走る大橋可也&ダンサーズ芸術監督、振付家。2013年7月に現代日本SFの傑作「グラン・ヴァカンス」を作品化、上演。吸血鬼をモチーフにしたリサーチ・プロジェクト「ザ・ワールド」を進行中。
http://dancehardcore.com/
大野一雄との会話からのクリエイション
池宮中夫 ダンスカンパニーノマド〜s
「ヘルデンオーア 群生する耳」
「ヘルデンオーア」とは、群生する耳と云う生きものである。この作品で登場するもの達は、曝された布巾のような表情をしている。ワケありなのだ。吹けばとぶような所在不明の海洋漂流物。この日常的な微動に、生きものの明日を見出す。ユーモアとウイットに富む奔放な肌合いの全5シーンの初演となる。潮流の異なるダンサーと、演奏者や俳優・パフォーマーらの協働は意外な程濃密である。それは表現する意義という問題に直面しながら、瀬戸際に立っているからに他ならない。
10月30日(水)19:30開演★
10月31日(木)20:00開演
11月1日(金)14:00開演★、19:30開演
11月2日(土)19:30開演
★アフタートークあり
演出・振付・美術 池宮中夫
出演 熊谷乃理子 他
会場:BankART Studio NYK 1F NYKホール
入場料:前売 ¥2,500、当日 ¥3,000
池宮中夫
1959年東京生まれ。 1962-66年檜健次、石井みどりに師事。この頃、初めて男の長髪の大人 大野一雄に会う。1989年旧西ドイツにて学び、欧州各地、韓国等でソロ活動。92年よりノマド~s演出・振付。近作ソロ上演2011年「哲理その庭瞬きいたらず」「足どりみどり」2012年「愛-空」、武蔵野美術大学、多摩美術大学、東京芸術大学社会連携センター非常勤講師
ダンスカンバニー ノマド~s
1992年熊谷乃理子を中心に国内外で作品上演。近作2010年「空つき刺さるこの」2011年「地球を踊る」~継続中、「山をこえて」。2012年3月より福島県いわき市にてワークショップを開催し地元参加者と復興支援プログラム〈音楽とダンス〉を継続的に実施。2013年3月「Herdenohr」初演。
眞島竜男
「今日の踊り」
衆議院選挙が行われた2012年12月16日、
「『投票してきました』のツイート数×分間踊ります」と宣言し、101人からの報告に応じて101分間のダンスパフォーマンスを敢行しました。以来、2013年7月21日の参議院選挙まで毎日2分間、様々な場所で一風変わったダンスを行ってYouTubeにアップする「今日の踊り」プロジェクトを実施しました。総数230本に上る「踊り」を素材に、新たな映像&パフォーマンス作品を展開します。
9月27日(金) 20:30開始 オープニングパーティで「今日の踊り」
※オープニングパーティ参加費(500円)がかかります。
11月3日 (日) 13:00開演 横浜ダンス界隈で「今日の踊り」
※横浜ダンス界隈入場料がかかります。
「今日の踊り」230本をNYK3Fにて毎日上映
※(観覧無料 但し10月26日は休映します)
振付・出演 : 眞島竜男
会場:BankART Studio NYK 3F ギャラリー
眞島竜男
現代美術作家。1970年東京都生まれ。1993年ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ美術科卒業。武蔵野美術大学油絵学科非常勤講師。東京と大分にて制作、活動中。徹底したリサーチに基づく独特のユーモアを交えた作風を特徴に、写真、映像、パフォーマンスなど多様なメディアを用いた作品を発表。
大野慶人
「花と鳥 ― 未来の私への手紙」
大野一雄の「ラ・アルヘンチーナ頌」冒頭の作品「ディヴィーヌ抄」を踊る。土方巽が死の前年に私に振付けた作品を踊る。今の私自身を踊る。
10月4日(金) 19:30開演
10月5日(土) 16:00開演
10月6日(日) 16:00開演
演出・振付・出演:大野慶人
会場:BankART Studio NYK 3F ギャラリー
入場料:前売 ¥2,500、当日 ¥3,000
大野慶人
1938年東京に生まれる。1959年土方巽の「禁色」で少年役を演ずる。以後、アルトー館、暗黒舞踏派公演に参画。1969年初リサイタルのあと舞台活動を中断。85年「死海」の大野一雄との共演でカムバックした。86年以降大野一雄の全作品を演出。1998年、郡司正勝氏の遺稿を基に自身のソロ作品「ドリアン・グレイの最後の肖像」を上演。近作に「たしかな朝」(2010)、「時の風」(2012)など。著書に「大野一雄 魂の糧」(フィルムアート社)。
どこでも踊るぞ、フランスコンテンポラリーダンスの精鋭来日公演
ユヴァル・ピック
「Danse Tout Terrain」
リヨン都市共同体(グラン・リヨン)にあるリリュー・ラ・パプ国立振付センターのカンパニーの初来日公演です。ディレクター、ユヴァル・ピック振付「Play Bach」とフレデリック・グラヴェルによる新作「BWV245」の2本立て。いずれもヨハン・セバスチャン・バッハの楽曲をテーマとするプログラムです。Danse Tout Terrainとは、「あらゆる場所で踊る」の意。
10月12日(土) 18:00開演
10月13日(日) 16:00開演
振付:ユヴァル・ピック フレデリック・グラヴェル
出演:ラザール・ユエ 小林円香 キリアン・マドレーヌ アンナ・マソーニ アントワーヌ・ルー・ブリフォ
会場:BankART Studio NYK 3F ギャラリー
入場料:前売 ¥2,500、当日 ¥3,000
ユヴァル・ピック
1970年イスラエルに生まれる。1990年代よりバト・シェバ、リヨン国立オペラ座バレエ団に参加、オハッド・ナハリン、テロ・サリネン、ラッセル・マリファント等著名な振付家とのコラボレーションを行う。2011年リリュー・ラ・パプ国立振付センターのディレクターに就任。
「大阪で生まれた女」全編18番との即興コラボレーション
ユヴァル・ピック + BORO
「Improvisation」
ユヴァル・ピックとBOROが出会います。鋭敏な音楽的感性で精緻な舞踊世界を構築する振付家ユヴァルと都市の情感を小説的エネルギーに昇華して歌うシンガーBORO。ジャンルも文化背景も全く異にする二人の冒険に立ち会って下さい。
10月14日(月祝) 16:00開演
出演:ラザール・ユエ 小林円香 キリアン・マドレーヌ アンナ・マソーニ アントワーヌ・ルー・ブリフォ
音楽:BORO シーナきのはら (バイオリン)
会場:BankART Studio NYK 3F ギャラリー
入場料:前売 ¥2,500、当日 ¥3,000
BORO
1954年伊丹市生まれ。1979年内田裕也氏プロデュースによる「都会千夜一夜」でデビュー、同年「大阪で生まれた女」が大ヒットする。BOROとは、オンボロ自転車に乗って街中を走り回っていた彼に、友人達がつけたニックネーム。沢田研二、松田優作、雪村いづみ、梓みちよ、島田紳助、近藤真彦、森進一、八代亜紀等のアーティストに楽曲を提供しながら、音楽プロデューサーとしても活躍。
プロジェクト大山
「をどるばか」
舞踊家石井漠は自らを「をどるばか」と言いました。それはどんな意味だったのか。1925年の石井作品「グロテスク」の9.5ミリフィルムが残されています。当時16歳の崔承喜等3人の女性ダンサーが踊る作品です。日本洋舞史の黎明を映す作品を大山流にリコンストラクションし、「をどるばか」の精神に触れます。
10月19日(土) 18:00開演
演出・振付:古家優里
出演 : 梶本はるか 長谷川風立子 古家優里
会場:BankART Studio NYK 3F ギャラリー
入場料:前売 ¥2,500、当日 ¥3,000
プロジェクト大山
古家優里を中心とした護国寺系ダンスカンパニー。全メンバー女性。全メンバーお茶の水女子大学卒の経歴を持つ。2009年横浜ダンスコレクションR にて「審査員賞」受賞。10年トヨタコレオグラフィアワードにて「次代を担う振付家賞」を受賞。南仏ニームで開催されるL’EXPERIENCE JAPONAISE に参加。2012年長塚圭史演出シスカンパニー公演「ガラスの動物園」に振付・出演。
リサーチプロジェクト
「踊ってみた、をみた」
ニコニコ動画のダンス投稿サイト「踊ってみた」をリサーチするプロジェクトです。厖大な投稿数、さらに厖大なアクセス数。これは「現代」の「舞踊」であり、情報化社会の新しいダンスコミュニティのあり方を示唆しているのかもしれません。ダンスファンの皆さん、「踊ってみた」を見てみましょう。「踊る」、「見る」の新しい関係が始まっています。
10月20日(日) 16:00開演
パフォーマンス : カワムラアツノリ「踊ってみた、をみた」
振付・演出 : 初期型 (カワムラアツノリ)
出演 : 喜多真奈美、平澤瑤、松崎淳、もっしゅ、カワムラアツノリ他
ラウンドテーブル : 詳細は近日アップします。
会場:BankART Studio NYK 3F ギャラリー
入場料:前売 ¥2,500、当日 ¥3,000
初期型
2001年より活動。おそらくダンスシアターカンパニー。ダンスの身体感(観)と演劇の実存性を併せ持つ作風(を目指す)。モットーは「愛すべきバカ」。
http://shokigata.jugem.jp/ (←たまに更新)
川口隆夫
「大野一雄について」
私は大野一雄の生前の舞台を見たことがない。最近機会あってその写真や映画を見ることを得、とても美しいと思った。うまく説明できないが、彼の体の動きのうねりやしなりに親近感を覚える。なにか官能のようなものを刺激してくる。それに身を委ねてみようと思った、鋳型に鉄を流し込むようにして。(初演 2013年8月 東京・日暮里 d−倉庫「ダンスがみたい!」フェスティバル)
10月24日(木) 20:00開演
構成・演出・出演 川口隆夫
ドラマトゥルク 飯名尚人
会場:BankART Studio NYK 3F ギャラリー
入場料:前売 ¥2,500、当日 ¥3,000
川口隆夫(ダンサー/パフォーマー)
90年代にダンスカンパニー「ATA DANCE」、ダムタイプを経て、2003年からはソロを中心に。演劇、舞踊、美術をまたぐパフォーマンスを展開。藤本隆行(ダムタイプ)+白井剛(AbsT)の『true/本当のこと』、『Node/砂漠の老人』などコラボレーションも多数。主な作品に「自分について語る」パフォーマンスシリーズ『a perfect life』(2008~)、『TABLEMIND』(2011)など。2012年には田辺知美とともに『病める舞姫をテクストに』を発表。2014年より国内外のツアーを予定している。
KANZE HIDEO DAY
観世榮夫七回忌追善
観世銕之丞
「善知鳥」
清水寛二 「相聞」
観世榮夫氏が2007年に急逝して七回忌を迎えます。この一日をKANZE HIDEO DAYとして、現代演劇の世界にジャンルを超えて大きな足跡を残した氏を思う時にしたいと思います。大野一雄フェスティバル2005で氏自ら舞った「相聞」を再演し、氏の愛した「善知鳥」を舞囃子で上演するほか、トーク、映画上映、貴重資料の展示などで氏の仕事の一端を振り返ります。
観世榮夫
1927年、東京下谷に七世観世銕之丞雅雪の二男として生まれる。兄が観世寿夫、弟が静夫(八世観世銕之丞)。東京音楽学校に学ぶ。1949年喜多流に転じたが1958年能界から離脱。以後現代劇やオペラの演出や、映画・テレビなどにも数多く出演。1966年佐藤信らの劇団自由劇場の旗揚げに参加。現代音楽との作品も多い。1979年能界に復帰。以後数多くの古典能を舞う。銕仙会理事長、京都造形芸術大学教授などを務める。「世阿弥座」などでの海外公演、「申楽の座」での反核の能、「能楽座」での能楽普及などの業績も。1997年芸術選奨文部大臣賞。1998年モービル音楽賞、大野一雄と「無」で共演。2007年没。
10月26日(土) 18:30開演
笛 松田弘之
小鼓 鵜澤洋太郎
大鼓 亀井広忠
シテ方 西村高夫 浅見慈一 谷本健吾 安藤貴康
*アフタートーク 佐藤信(演出家) 竹本幹夫(早稲田大学文学芸術院教授)
*特別展示 観世榮夫資料展 11:30-21:30 入場無料
*映画上映 「午後の遺言状」(1995) 11:30 15:05 「鉄輪」(1972) 13:30 17:05 監督新藤兼人 入場無料
会場:BankART Studio NYK 3F ギャラリー
入場料:前売 ¥2,500、当日 ¥3,000
観世銕之丞
観世流シテ方能楽師。1956年生まれ。伯父観世寿夫、父八世観世銕之亟(人間国宝)に師事。力強さと繊細さを兼ね備えた謡と演技に定評がある。新作能や映画、現代音楽とのコラボレーションなど、古典を越えた世界でも幅広く活躍。紫綬褒章、日本芸術院賞受賞。重要無形文化財総合指定保持者。公益社団法人銕仙会理事長。
清水寛二
観世流シテ方能楽師。1953年生まれ。観世寿夫、八世観世銕之亟(人間国宝)、九世観世銕之丞に師事。西村高夫と結成した「響の会」での演能活動の他、復曲能や新作能にも多数参加。多田富雄作新作能「一石仙人」「長崎の聖母」「沖縄残月記」ではシテを勤める。大野一雄フェスティバル2011参加。BankART schoolで講師を務める。重要無形文化財総合指定保持者。公益社団法人銕仙会理事。
笠井叡
「日本国憲法を踊る」
私の50年間の舞踊生活の中で、これまで直接に日本国と出会うことも、昭和21年に公布された日本国憲法とも真面目に出会うことがありませんでした。けれども、このたび自民党による憲法改正草案を読み、カラダの中で、ざわざわと血の騒ぐのを感じ、その無言の声に耳を傾けた時、昭和21年公布の憲法が、自分のカラダの「骨格」であることを直観しました。また、「自由・平等・博愛」の根幹理念が、地上の人間のみならず、地上を去った人々にとっても有効な、宇宙的な「法」であることを確信しました。憲法は常に至上の「理想」に貫かれているべきです。この私の想いにひとつの「カラダの形」を与えてみようと思います。
10月27日(日) 18:00開演
振付・出演 笠井叡
発声 尾崎若菜 山口奈緒子 川上晶子
会場:BankART Studio NYK 3F ギャラリー
入場料:前売 ¥2,500、当日 ¥3,000
笠井叡
三重県生まれ。モダンダンスとクラシックバレエを経て、大野一雄に出会い舞踏にふれ、土方巽作品「バラ色ダンス」(1965年)、「形而情學」(1967年)などに出演。同時に「磔刑聖母」(1966年)などソロ作品を発表。1971年天使館を設立。1979年ドイツに渡り、オイリュトミーを学ぶ。「花粉革命」(2001年)、「透明迷宮」(2006年)、「血は特別のジュースだ。」(2011年)等世界各地で上演。
レイトショー
中村恩恵 岡登志子 内橋和久
「眩暈」
微妙なバランスが崩れてしまうこと、そこからダンスが始まる。わたしは、感覚を凍らせる眩暈(めまい)を愛している。ポーの小説「メエルシュトレエムに呑まれて」の漁師のように、眩暈の世界に身をゆだねたい
11月1日(金) 21:30開演
振付・出演 中村恩恵 岡登志子
音楽 内橋和久
会場:BankART Studio NYK 3F ギャラリー
入場料:前売 ¥2,500、当日 ¥3,000
中村恩恵
ローザンヌ国際バレエコンクールにて受賞後、モンテカルロバレエ団、イリ・キリアン率いるNDT等で活躍。1999年よりフリーの舞踊家として活動を展開する。オランダGolden Theater Prize、ニムラ舞踊賞、舞踊批評家協会新人賞、文化庁芸術選奨文部科学大臣賞、江口隆哉賞、等の受賞歴を持つ。
岡登志子
ドイツNRW州立Folkwang芸術大学舞踊科卒業。神戸を拠点に活動するアンサンブル・ゾネ主宰。振付家として舞台作品を国内外で毎年発表、音楽家 照明家、美術家等様々なジャンルのアーティストと即興ライブを継続的に行っている。
内橋和久
即興演奏家、ギタリスト、ダクソフォン奏者、コンポーザー、アレンジャー、プロデューサー
ベルリン在住。インプロヴィゼーショントリオ「アルタードステイツ」主宰。80年頃から即興を中心とした音楽に取り組み、国内外の様々な音楽家と共演。映画や演劇の音楽も手掛ける。
http://innocentrecord.com/
回遊型プロジェクト
【横浜ダンス界隈2013】
街中の様々の空間を活用してダンス公演を行いながら、観客は地図を片手に移動しながら見る恒例のプロジェクト。詳細ルートは当日発表。野外もありますが小雨決行。
日時:11月3日(日) 13:00開演
※12:45までにBankART Studio NYKで受付をして下さい。
振付・出演:ヨネヤマママコ、Abe “M”ARIA、おやつテーブル、「今日の踊り」チーム 他
会場:BankART Studio NYK周辺6ヵ所を予定。ルートは当日発表。
入場料:前売 ¥2,500、当日 ¥3,000
<踊り手230人、大募集中!>
今年の横浜ダンス界隈、あなたも踊り手として参加しませんか? 眞島竜男「今日の踊り」230作品を、どれかひとつ選んで、他の229人と踊ってくれる人を大募集中です。
詳細は、
https://www.facebook.com/events/511069065647036/
Information
チケット
入場料金:各公演 前売2,500円 当日3,000円
[チケット割引]
学生・シニア(60歳以上)500円割引き 学生証等提示して下さい
フェスティバルパスポート 10,000円 全演目を1回観覧可。記名を頂く方ご本人のみ使用できます。
3回券 : 6,000円 任意の3公演観覧可。記名を頂くご本人のみ使用できます。
予約・お問い合わせ:
■ BankART1929 ohnofes@bankart1929.com
TEL 045-663-2812 FAX 045-663-2813
ご予約はメールにて、公演名、ご来場日、氏名、連絡先、チケット枚数を明記の上お申し込み下さい。
(お電話、FAXでのご予約も受け付けています。)
■ WEBフォーム 【こちらからもすぐにご予約できます】
アクセス
【BankART Studio NYK】
横浜市中区海岸通3-9 TEL 045-663-2812
みなとみらい線馬車道駅下車6番出口[赤れんが倉庫口]より徒歩4分
※「BankART Studio NYK」は、横浜市との協定によりNPO法人BankART1929が運営しています。
主催 | 大野一雄舞踏研究所,BankART1929 |
---|---|
助成 | 平成25年度文化芸術振興費補助金 (トップレベルの舞台芸術創造事業) |
協力 | アンスティチュ・フランセ横浜 銕仙会 早稲田大学演劇博物館 島田市立図書館 |
後援 | イスラエル大使館 |