ジャン・ローラン・サスポータス ワークショップ
Jean Laurent Sasportes's Workshops
日時 | 2012年5月13日(日)14時〜16時30分 5月20日(日)14時〜16時 30分 |
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会場 | 野一雄舞踏研究所(横浜市保土ヶ谷区上星川1-20-15) |
料金 | 2,000円 事前予約制 |
主催 | 大野一雄舞踏研究所 有限会社かんた |
お問合せ | 有限会社かんた 03-3450-6507 info@kazuoohnodancestudio.com (当日は大野一雄舞踏研究所045-381-2333まで) |
ワークショップ概要
私のクラスは2部構成になっています。
「身体と動き(ジャンさんの体操)」はエクササイズの組み合わせから始まります。バランスを気にすることなく身体の線とさまざまなつながりを感じることができる、横になったままと座ったままのフロアワーク、そして垂直の感覚を鋭敏にする「立ったまま」のエクササイズを交互に行います。
ここでは、足から始まり身体の線のすみずみまで広がってゆく、螺旋状の脈動を感じることを目的としています。
天と地の関係性の中で、あらゆる動きを試してみるのです。
背面の筋肉をうまく働かせるには、前面の筋肉を緩めることからはじめます。逆もまたしかりです。
つまり、ある筋肉を緩めることは、それと反対の動きをする筋肉(拮抗筋)を特定し、強めることになるのです。
直立姿勢においては、つま先から頭のてっぺんまで身体の線を調整し伸ばす姿勢と、
膝を曲げ頭から肩にかけてを緩めて立つ姿勢とを交互に行います。エクササイズの間中、筋肉の代償作用や痙攣を避けられるでしょう。
ワークショップは、抽象的な視点に立った動きの分析研究に基づいています。
その分析は次の5つの基本要素から成り立っています。
─ 型(物質的構造、個体、そして確かな質量を持って空間を満たすもの)
─ 空間(ダンサーまたは役者が展開してゆく舞台空間。そこから空間における動きの概念が始まる)
─ 動き(ある型と別の型をつなぐもの。さまざまな質のエネルギーにより、特徴づけられる)
─ タイミング (リズムと間の取り方 [介入の選択] )。振付家により定められているか、即興においては演じ手にゆだねられている)
─ 休息と本質(もしくは世阿弥の "花" )
これらの要素は別々に学ばれますが、相互に関連しています。
勿論、動きを通して私達の魂や感情を表現するという、ダンスの基本理念も忘れてはなりません。
ジャン・ローラン・サスポータス経歴
Jean Laurent Sasportes
1952年、モロッコ、カサブランカ生まれ。数学・物理・哲学を学ぶ。75年、パリにてペーター・ゴス(Peter Goss)に師事。79年ピナ・バウシュ舞踊団のソロダンサーとなり、96年に独立後もゲストダンサーとして作品に関わる。参加作品はCafe Muller(カフェ・ミュラー), Nelken(カーネーション), Palermo(パレルモ、パレルモ), Viktor(ビクトル), 1980, Ahnen(アーネン), Bandoneon(バンドネオン)等。ヨーロッパ・日本・南米など世界各地でワークショップを開催しており、俳優・演出家・振付家としても活動している。