大野一雄舞踏研究所 公式Webサイト

公演のご案内

ダンスアーカイヴ・プロジェクト2015


ダンスアーカイヴは、ダンスパフォーマンスが生み出す資料を収集整理し、さらなるパフォーマンスの土台を構築する役割を担う。 ある上演の振付、衣装、音楽、空間がこのようなものであるから、次の公演はこのようであると言うように、作品の構造はアーカイヴを通じて受け継がれていく。 身体の動きそれ自体が残るものでない以上、作品上演が繰り返され、よりよく更新されていくためにアーカイヴとパフォーマンスには不可分の関係があると言える。 ダンスアーカイヴ・プロジェクト2015では、ダンスアーカイヴとダンスパフォーマンスを意図的に繋いでいく。 アーカイヴを作品の形に導くことで、アーカイヴのもつ役割と可能性を浮き彫りにできればと思う。

日時 2015年2月10日(火)~2月15日(日)

ダンス・アーカイヴ・プロジェクト2015 フライヤーPDF / 4.4MB / 2pages)

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会場 BankART Studio NYK 3F(横浜市中区海岸通3-9)
入場料金 各公演3,000円/2回券5,000円(2公演観覧可)/TPAMパスをお持ちの方 2回券4,500円(2公演観覧可)
お問合せ 有限会社かんた TEL 03-3450-6507 E-mail ticket@canta.co.jp
会期中の問合せ 090-9321-4494
ご予約 下記のボタンから予約フォームをご利用ください。

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尚、ご精算は当日精算(現金のみ)です。また、電話・FAXでのお申込みをご希望の方は、有限会社かんたまでご連絡ください。
有限会社かんた TEL 03-3450-6507 FAX 03-3450-6507
主催 大野一雄舞踏研究所
企画制作 有限会社かんた
協力 BankART1929 Dance and Media Japan

芸術文化振興基金助成事業
A TPAM Showcase program


2015年2月10日(火)〜2月15日(日) 11:00〜19:00



アーカイヴ資料展示 

モダーンダンスの源流を探る

石井漠振付「グロテスク」(1926)のビデオ上映、大野一雄「ラ・アルヘンチーナ頌」(1977)のビデオ上映、 江口隆哉「手術室」関連資料を展示します。また、石井かほる(舞踊家)、上杉満代(舞踏家)、赤木知雅(舞台監督)等関係者の貴重な インタビュー映像も公開します。

日時:2015年2月10日(火)〜2月15日(日) 11:00〜19:00 (最終日は18:00まで)

会場:BankART Studio NYK 3F / 3Aギャラリー

入場無料



2月10日(火)19:30 開演、2月11日(水祝)18:00開演



「モダーンダンスの源流を探る」3作品上演



岡登志子 垣尾優 「手術室より」

演出・振付 : 岡登志子

出演: 岡登志子 垣尾優

音楽 (ライブ演奏) : 大野慶人

美術: 吉川陽一郎

「手術室」は、1933年マリー・ヴィクマン舞踊学校で学んでいた江口隆哉と宮操子がドイツ滞在中に 創作初演し、翌34年の帰国公演で上演され、当時27歳の大野一雄を感動させました。 しかし、この作品について残されているのは一枚の写真、江口自身のコメントと短いレビューだけです。 リコンストラクションはおそらく不能な作品を、江口・宮がマリー・ヴィクマンから学んだ本質が何だったかを探り、 日本人による最初期のモダーンダンス「手術室」を演繹的に再構成します。


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「眩暈」(2013)より

川口隆夫 「大野一雄について」ショートバージョン

構成・演出・出演 川口隆夫

ドラマトゥルク 飯名尚人

大野一雄が実際に踊る姿は見たことがないという川口隆夫が、大野一雄の映像記録から、 動き、音楽、衣装を意識的に、厳密に模倣します。「魂の舞踏家」の形を「模倣」というも最も正統な方法によって再現することで、 何を伝えることができるでしょうか。 川口隆夫を通して見る大野一雄か、また川口隆夫を通して見る大野一雄を通して見る川口隆夫か。 2013年、アーカイヴ映像の活用によって創作初演され、根源的な芸術論にアプローチした問題作を再々演します。 ※大野一雄フェスティバル2013で発表した約100分のフルバージョンと新たにリメイクする約50分のショートバージョンを日替わりで 上演します。


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大野慶人 「タンゴ」

石井漠、江口隆哉、宮操子等モダーンダンス黎明期の舞踊家によって繰り返し踊られた「タンゴ」。 ドイツでもその公演は好評を博したと伝えられています。1920年代コンチネンタル・タンゴ隆盛と無関係とは思われないものの、 所謂タンゴのステップではなく、「それぞれのタンゴ」であったことは容易に想像されます。 大野一雄も1949年第一回リサイタルでタンゴを踊っています。タンゴとモダーンダンスに受け継がれる共通のDNA は何なのでしょうか。


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「花と鳥 未来の私への手紙」(2013)より

岡登志子

神戸生まれ。ドイツNRW州立Folkwang芸術大学舞踊科卒業。アンサンブル・ゾネ主宰。 現代を生きる人間に共通する身体を通し、人間の実存を問う作品づくりを行い、年1回のペースで新作を発表。 近作に「白い夜」「迷い」など。即興公演では、音楽家や美術家、スポーツ選手との共演も多数ある。 2014年神戸長田文化賞受賞。


垣尾優

2004年から現在まで、岡登志子主宰アンサンブル・ゾネ作品にゲスト出演。 2006から2009年、contactGonzoとして活動。2014年、ノーラ・チッポムラ「父のような自画像」、 松本雄吉×ジュン・グエン・ハツシバ×垣尾優「Sea water」等に出演。


川口隆夫

90年代にダンスカンパニー「ATA DANCE」、ダムタイプを経て、2003年からはソロを中心に。 演劇、舞踊、美術をまたぐパフォーマンスを展開。藤本隆行(ダムタイプ)+白井剛(AbsT)の「true/本当のこと」、 「Node/砂漠の老人」などコラボレーションも多数。主な作品に「自分について語る」パフォーマンスシリーズ「a perfect life」(2008)、 「TABLEMIND」(2011)など。2012年には田辺知美とともに「病める舞姫をテクストに」を発表。


大野慶人

1938年東京生まれ。1959年土方巽の「禁色」で少年役を演ずる。60年代の暗黒舞踏派公演に参画。 69年初リサイタル後に舞台活動を中断、85年「死海」の大野一雄との共演でカムバックした。 86年以降大野一雄の全作品を演出。近作にヴッパタール舞踊団ダンサーとの共演「たしかな朝」(2010)、 音楽家アントニーとの「Antony & Ohnos」(2010)、ソロ作品「花と鳥」(2013)等。

2月12日(木) 19:30 開演、2月13日(金) レイトショー 20:30 開演



川口隆夫 「大野一雄について」 フルバージョン

構成・演出・出演 川口隆夫

ドラマトゥルク 飯名尚人

大野一雄が実際に踊る姿は見たことがないという川口隆夫が、 大野一雄の映像記録から、動き、音楽、衣装を意識的に、厳密に模倣します。「魂の舞踏家」の形を「模倣」 というも最も正統な方法によって再現することで、何を伝えることができるでしょうか。 川口隆夫を通して見る大野一雄か、また川口隆夫を通して見る大野一雄を通して見る川口隆夫か。 2013年、アーカイヴ映像の活用によって創作初演され、根源的な芸術論にアプローチした問題作を再々演します。         ※大野一雄フェスティバル2013で発表した約100分のフルバージョンと新たにリメイクする約50分のショートバージョンを日替わりで上演します。


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「大野一雄について」(2013)より

川口隆夫

90年代にダンスカンパニー「ATA DANCE」、ダムタイプを経て、2003年からはソロを中心に。 演劇、舞踊、美術をまたぐパフォーマンスを展開。藤本隆行(ダムタイプ)+白井剛(AbsT)の「true/本当のこと」、 「Node/砂漠の老人」などコラボレーションも多数。主な作品に「自分について語る」パフォーマンスシリーズ「a perfect life」(2008)、 「TABLEMIND」(2011)など。2012年には田辺知美とともに「病める舞姫をテクストに」を発表。

2月14日(土) 16:00開演
2月15日(日) 16:00開演



プロジェクト大山 「をどるばか」

演出・振付:古家優里

出演 : 梶本はるか 長谷川風立子 古家優里

舞踊家石井漠は自らを「をどるばか」と言いました。それはどんな意味だったのか。1926年の石井作品 「グロテスク」の9.5ミリフィルムが残されています。当時16歳の崔承喜等3人の女性ダンサーが踊る作品です。 ダンスよりむしろ、太股を露わにした衣装は多くの男性の目線を惹きつけたはず。日本洋舞史の活力に満ちた黎明を映す作品を 大山流にリコンストラクションし、「をどるばか」の精神に触れます。


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「をどるばか」(2013)より

プロジェクト大山

古家優里を中心とした護国寺系ダンスカンパニー。全メンバー女性。 全メンバーお茶の水女子大学卒の経歴を持つ。2009年横浜ダンスコレクションR にて「審査員賞」受賞。 10年トヨタコレオグラフィアワードにて「次代を担う振付家賞」を受賞。南仏ニームで開催される L’EXPERIENCE JAPONAISE に参加。2012年長塚圭史演出シスカンパニー公演「ガラスの動物園」に振付・出演。