京都府丹波地方に住む私達は昨年の3月11日の東日本大震災による福島原発の事故により、あらためて放射能汚染をもたらす原子力発電所というものに根本的な疑問を抱き続けております。今や日本列島に住む住民は全て被ばく当事者でありチェルノブイリと同じく、カタストロフィーの時代を否応無く生きています。また地震活動期に入った日本列島ではこれまで以上に地震による原発事故の可能性が高まってきています。ひとたび若狭湾原発において過酷事故がおこれば、放射能海域汚染にとどまらず琵琶湖、由良川、桂川水系に位置する生活は根本から壊滅し、その被害は計りしれません。丹波に住む一人一人が新たなエネルギーの在り方を探り、若狭地方が抱えてきた問題点にもっと耳を傾けなければならない時期がきています。いきものの視点から人間の存在の意味を探り、こころとからだのあらたな解放への端緒を感じられる機会を共に分ちあえたらと思います。

※お子様を連れてのご入場はできますが、他の方のご迷惑にならないようご配慮くださいますようお願い申し上げます。
※周辺にお店がありませんのでお弁当（500円）を予約制で承ります。お弁当予約は4月5日まで。
※当日は軽食、ドリンク等を販売するマルシェ、カフェコーナー、ハナマツリコーナーがあります。

◆プロフィール

河田 昌東（かわた まさはる）
1940年、秋田県生まれ。2004年に名古屋大学理学部定年退職、現在は私立四日市大学環境情報学部非常勤講師、専門は分子生物学・環境科学。1969年 01982年、四日市公害裁判・藤原町セメント公害裁判の支援運動に参加。1980年、東南アジアでの公害調査。三重県芦浜原発建設反対運動に参加。1990年、参議院予算委員会でフィリピンの公害について証言。1990年、チェルノブイリ原発事故被災者の救援活動に参加、現在に至る。1995年、遺伝子組換え問題に関わり現在に至る。2009年5月、カルタヘナ議定書締約国会議（MOP5）市民ネットワーク共同代表。

大野 慶人（おおの よしと）
1938年東京に生まれる。1959年土方巽の「禁色」で少年役を演ずる。以後、アルトー館、暗黒舞踏派公演に参画。85年「死海」の大野一雄との共演でカムバックした。86年以降大野一雄の全作品を演出。1998年、郡司正勝氏の遺稿を基に自身のソロ作品「ドリアン・グレイの最後の肖像」を上演。近作に2007年「空(くう)」、2009年 「EYE」、2010年「たしかな朝」など。

中嶌 哲演（なかじま てつえん）
1942年生まれ。小浜市・明通寺住職。高野山大学時代に平和行進で原爆被爆者と出会い、若狭に帰ってから被爆者援護活動へ。1970年前後から原発反対運動に参加（原発設置反対小浜市民の会 原発反対福井県民会議 原子力行政を問い直す宗教者の会など）。著書に『平和への鈴声』、『原発銀座・若狭から』。

◆口丹　自然のくらし協議会　文化部から
昨年の3.11福島原発事故の発生によって自然発生的に口丹地方に住まう人々が新しいエネルギーの在り方や自然に寄り添った暮らしを模索しようと集まりました。映画上映会、勉強会、ライブなど様々な活動を少しずつ進めています。原発事故が示した問題点はエネルギーの問題にとどまらず、私達ひとりひとりのたましいの在り処がとこから来て、どこへ向かおうとしているのかを問うています。どこか遠くに中心があるのではなく、ひとりひとりがそのままかけがえのない中心なのです。引き継がれてゆくべき記憶に、新たなる生命の輝きのかたちを、繋げてゆく智慧がこれから求められてゆくと考えています。

◆協賛金
この講演と公演の開催にあたりまして広く各方面の皆様に支援のご協力（協賛金）をお願いしております。協賛金一口に付き、一日券をご提供させていただきます。当日の協賛者様一覧チラシに掲載させていただきます。ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
協賛金:一口3000円または5000円
ゆうちょ銀行　口座:14400-43089701
　　　　　　　名義:口丹自然のくらし協議会

◆主催
口丹 自然のくらし協議会 文化部

◆後援
南丹市　南丹市教育委員会　京丹波町　グリーン・アクション　原発なしで暮らしたい丹波の会

◆協賛
一閒洞　浦上博仁　太田英美子　誉田屋源兵衛　すみや亀峰菴　独華陶邑/gallery白田　西京都共同購入会　日吉産地直送センター　ホンダハウス　みとき屋/G・O・M・A