大野一雄舞踏研究所は、1949年初、大野一雄が神田共立講堂で最初のリサイタルを持った年に開設され、大野一雄現代舞踊第一回公演を主催しました。当時は自前の稽古場はなく、実際の稽古が行われたのは、大野一雄が教員として勤めていた、捜真女学校の放課後の体育館です。
1961年、現在の稽古場が横浜市保土ヶ谷区に建てられ、日常の稽古と制作活動を行う拠点ができました。床面積99平米、木造平屋建て、白塗りの壁と天井。床板と窓枠には、捜真女学校の取り壊した建物の廃材を使いました。その後、1983年夏に床全面を張り替え、現在に至っています。
大野一雄舞踏研究所は、設立以来、大野一雄、大野慶人と多くの舞踏家、芸術家が集い、研究し実践する場として、数々の作品を生み出すと同時に、公演、ワークショップ、出版などの事業主体となって創作活動の基盤を担うことにより、世界の文化の振興と交流発展に寄与してきました。
研究所の主要な事業は、ワークショップ、公演活動、アーカイブ建設等です。現在、研究所に於いては大野慶人による週3回の定期的な稽古を基礎とし、年間を通じて国内外で公演活動を行っています。
また、1995年よりアーカイブ資産の積極的な整理収集を進め、2002年イタリアのボローニャ大学に大野一雄アーカイブを開設しました。2004年より横浜のBankART1929に大野一雄アーカイブ設立準備室を設け、横浜での大野一雄アーカイブの開設を目指して活動をしています。
研究所事務局を有限会社かんたにおいています。
有限会社かんたは、研究所主催及び共催事業の制作実務、研究所編著の書籍、ビデオグラム、ポスター等の制作販売、また、研究所の所蔵するリソースの管理や、それらを使用したアーカイブ運営を行っています。
有限会社かんた 沿革
2002年7月設立
代表取締役 溝端俊夫
所在地 東京都品川区
E-MAIL info@kazuoohnodancestudio.com